市販の歯磨き粉のフッ素と歯科医院のフッ素塗布との違いは?|アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科|知立市長篠町の歯医者

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市販の歯磨き粉のフッ素と歯科医院のフッ素塗布との違いは?


こんにちは🌞

アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷

 

虫歯予防の定番といえば「フッ素」。市販の歯磨き粉にも「フッ素配合」と書かれているものが多く、「これで虫歯予防は十分かな?」と思っている方も多いのではないでしょうか。実際、市販の歯磨き粉に含まれるフッ素でも虫歯予防効果はありますが、歯科医院で受けるフッ素塗布とは濃度や作用の仕方に大きな違いがあります。この記事では、市販のフッ素入り歯磨き粉と歯科医院のフッ素塗布の違い、そして併用のメリットについてわかりやすく解説します。


フッ素とは?虫歯を防ぐ3つの作用

フッ素(フッ化物)は、虫歯の予防に非常に効果的な成分で、次のような働きをします。

  1. 再石灰化を促す
     虫歯の初期段階で溶け始めたエナメル質を修復し、歯を元の状態に近づけます。

  2. 歯質を強くする
     歯の表面にあるエナメル質に取り込まれ、酸に強い構造に変化させます。

  3. むし歯菌の活動を抑える
     虫歯菌が酸をつくるのを妨げ、虫歯の進行を防ぎます。

このようにフッ素は、虫歯の予防において非常に重要な役割を担っているのです。


市販の歯磨き粉のフッ素濃度は?

市販の歯磨き粉には多くの製品でフッ素が配合されており、日本では最大1450ppm(パーツ・パー・ミリオン)までの濃度が認められています。これは日常的な使用においては十分な予防効果が期待できるレベルです。特に、以下のような使い方をすると効果が高まります。

  • フッ素濃度が高い歯磨き粉を選ぶ(1000〜1450ppm)

  • 歯磨き後は少量の水で軽くゆすぐ程度にとどめる

  • 1日2〜3回使用する

ただし、市販品はあくまで「毎日のセルフケア用」。虫歯リスクが高い方や、子ども・高齢者など特に予防が必要な方には、歯科医院での専門的なフッ素塗布がより効果的です。


歯科医院で行うフッ素塗布の特徴

歯科医院では、9000ppm前後の高濃度フッ素を用いて、専門的な方法で歯の表面にフッ素を塗布します。市販の歯磨き粉と比べて約6倍の濃度となるため、歯の再石灰化を促す力が非常に高く、短時間でしっかりとした虫歯予防効果が得られます。

特に以下のような人には、歯科でのフッ素塗布がおすすめです。

  • 虫歯ができやすい体質の人

  • 矯正治療中で歯磨きが難しい人

  • 生えたばかりの永久歯を持つ子ども

  • 高齢で歯ぐきが下がっている人(根元の虫歯予防)

歯科医院では3ヶ月〜半年に一度のペースでフッ素塗布を受けるのが理想的です。


市販のフッ素と歯科のフッ素、どちらが良い?

どちらか一方ではなく、両方を併用するのがもっとも効果的です。市販のフッ素入り歯磨き粉で毎日予防を続けながら、定期的に歯科医院で高濃度フッ素を補うことで、虫歯予防効果を最大限に高めることができます。

また、フッ素だけに頼るのではなく、日々の正しい歯磨き習慣やバランスの良い食事、定期検診もあわせて行うことが、健康な歯を維持するポイントです。


まとめ

市販の歯磨き粉に含まれるフッ素でも十分な虫歯予防効果はありますが、それだけではカバーしきれない部分もあります。特に虫歯リスクが高い方や子ども、高齢者にとっては、歯科医院での高濃度フッ素塗布が大きな効果を発揮します。
毎日のセルフケアと歯科でのプロケアをうまく組み合わせて、虫歯に負けない強い歯を育てていきましょう。