こんにちは😃
アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷✨
精密検査の目的
矯正治療を始める前には、必ず「精密検査」が行われます。これは、歯並びや噛み合わせを詳細に調べ、治療計画を立てるために欠かせない工程です。矯正治療は長期間にわたるため、検査を丁寧に行わなければ理想的な結果を得ることができません。精密検査を通して、歯や顎の状態を正確に把握し、どのように治療を進めるかを明確にするのです。
口腔内写真と顔貌写真の撮影
まず行われるのが、口の中と顔全体の写真撮影です。
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口腔内写真
正面・横・咬んだときなど、さまざまな角度から撮影して歯並びの現状を記録します。治療前後の比較や経過観察にも用いられます。 -
顔貌写真
顔の正面や横から撮影し、歯並びが表情や輪郭に与える影響を確認します。矯正は歯だけでなく、顔全体のバランスに関わるため重要です。
これらの写真は、患者自身が治療の進行を実感するための資料にもなります。
レントゲン検査
次に行われるのがレントゲン撮影です。矯正治療では、外から見える歯並びだけでなく、骨の状態や歯の根の位置まで把握する必要があります。
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パノラマレントゲン
顎全体を映し出すことで、永久歯の有無や埋伏歯、親知らずの位置を確認できます。 -
側方セファログラム(頭部X線規格写真)
顎の大きさや角度、歯と骨の位置関係を調べるために用いられます。矯正治療の方針を決めるうえで特に重要な検査です。
これらのデータにより、歯を動かす方向や必要なスペースを科学的に判断できます。
歯型採取や3Dスキャン
精密検査では、歯の形や噛み合わせを正確に記録するために歯型採取が行われます。従来はシリコン素材で型を取る方法が一般的でしたが、最近では口腔内スキャナーを用いた3Dデータの取得が増えています。
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従来の印象採得
専用のトレーと印象材を使って歯型を採取します。少し苦手な方もいますが、精度の高い模型を作ることができます。 -
3Dスキャン
小型カメラで歯を撮影し、コンピュータ上で立体的な模型を作成します。負担が少なく、より精密なデータを得られるのが特徴です。
得られた模型は、治療計画のシミュレーションやマウスピース矯正装置の作製にも活用されます。
咬合のチェック
精密検査では噛み合わせの確認も欠かせません。噛んだときの上下の歯の接触具合を調べることで、治療の方向性を判断します。噛み合わせが不均衡な場合、歯列だけでなく顎関節や全身のバランスに影響を与えるため、慎重な診断が必要です。
健康状態の確認
矯正治療を始める前には、歯や歯茎の健康状態も確認します。虫歯や歯周病がある場合、そのまま矯正を始めるとトラブルが起こりやすいため、先に治療を行います。また、口腔内の清掃状況も確認され、必要に応じてブラッシング指導を受けることがあります。
精密検査を受けるメリット
精密検査を受けることで、以下のようなメリットがあります。
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自分の歯並びや顎の状態を客観的に理解できる
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科学的根拠に基づいた治療計画を立てられる
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治療後の仕上がりをイメージしやすくなる
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リスクや注意点を事前に把握できる
治療への不安を解消し、納得して矯正を始めるためにも、精密検査は大きな意味を持ちます。
まとめ:精密検査は矯正成功の第一歩
矯正の精密検査は、写真撮影、レントゲン、歯型採取、噛み合わせチェックなど、多角的に歯や顎の状態を把握する工程です。これにより、患者一人ひとりに合った治療計画を立てることができます。長期的に行う矯正治療だからこそ、精密検査を丁寧に受けて自分の歯の状態を知ることが大切です。矯正を検討している方は、まず精密検査を通じて、理想の歯並びへの第一歩を踏み出しましょう。