フィステルについて|アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科|知立市長篠町の歯医者

トピックス TOPICS

フィステルについて

口の中に「できもの」?それ、もしかしてフィステルかも

ある日、鏡を見て歯ぐきに小さな白いできものを見つけてびっくり。触ってみると痛くないし、膿が出てくることも…。放っておいても自然と潰れたり、またできたりする…。そんな経験はありませんか?それ、「フィステル」と呼ばれるものかもしれません。


フィステルとは?🫘

フィステル(fistula)は日本語で「瘻孔(ろうこう)」と訳される医学用語で、体内の炎症や膿が出口を求めて皮膚や粘膜にトンネルのような通り道を作った状態をいいます。口の中では、歯の根っこの感染(根尖病巣)によってできることが多いです。



どうしてできるの?😣

むし歯が進行して歯の神経に達すると、歯の中が感染し、細菌が歯の根っこの先に炎症を起こします。その膿が出口を探して骨を突き破り、最終的に歯ぐきの表面に小さなトンネルの出口を作ります。これが「フィステル」です。

つまり、フィステルは「中に溜まった膿の出口」。だから、フィステルがあるからといって安心してはいけません。それは、体がなんとか膿を外に出そうとしているだけで、根本的な問題は解決していないのです。


フィステルの特徴

• 白っぽい小さなできもの

• 押すと膿が出ることがある

• 痛みがない場合も多い

• 何度も同じ場所にできる

• 歯ぐきに小さな吹き出物のように現れる

見た目がニキビや口内炎のようなので、軽く見てしまう方もいますが、慢性的な感染があるサインなので、放置は危険です。



どう治すの?

フィステル自体をつぶしても、根本的な感染が残っている限り再発します。治療は、原因となっている歯を突き止めて、その根っこの治療(根管治療)を行います。

根管治療で感染源をしっかり取り除けば、フィステルは自然に消えていきます。場合によっては、歯の根の先を切除する手術(歯根端切除術)が必要になることもあります。

また、感染がひどくて歯を残せない場合は、抜歯が選択されることもあります。



自分でできることは?

正直に言うと、自分で治すことはできません。膿を無理に押し出したり、針などでつついたりすると、かえって細菌が広がって危険です。口の中の異常に気づいたら、できるだけ早く歯科医院を受診してください。



まとめ

フィステルは、体からの大切な「SOSサイン」です。痛みがなくても、そこには慢性的な感染が潜んでいるかもしれません。見た目は小さくても、放っておくと骨が溶けたり、歯を失うことにもつながります。

もし歯ぐきに謎のできものを見つけたら、それは単なるできものではないかもしれません。自己判断せず、ぜひ当院に来ていただき、一度見せてください!!