リテーナーをつけないとどうなる?矯正後こそ大事な「保定」の話|アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科|知立市長篠町の歯医者

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リテーナーをつけないとどうなる?矯正後こそ大事な「保定」の話

こんにちは♪
アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です!

矯正治療が終わって、ようやくブラケットやアライナーが外れた時、「これで全部終わった!」と思いたくなりますよね。でも、実はここからがとても大切なステップ。
それが“保定(ほてい)”と呼ばれる、リテーナーを使って歯の位置を安定させる期間です。

矯正後の歯並びは、見た目こそ整っていますが、歯の根の周りにある「歯周組織」はまだ完全に固まっていません。歯は一見動いていないように見えて、じつは元の位置へ戻ろうとする「後戻り」を起こしやすい状態なのです。
では、もしリテーナーをつけなかったら何が起こるのでしょうか?今日はその理由とリスクを分かりやすく解説します。



1. 一番多いトラブル:歯が元の位置に戻ってしまう(後戻り)

リテーナーをさぼってしまうと、数日〜数週間という短い期間でも歯は動き始めます。
これは、矯正で歯を動かした部分の骨がまだ安定していないため。

特に後戻りしやすいのは…
• 前歯の隙間がまた開く
• 出っ歯気味に戻る
• 下の前歯がガタガタしてくる
• 噛み合わせがズレてくる

「ちょっとつけなくても大丈夫でしょ?」と思っていたら、数ヶ月後に写真を見て「あれ?なんか歯並び変わってない?」と気づくケースも珍しくありません。



2. せっかくの矯正費用が無駄になることも

矯正は決して安い治療ではありませんよね。何十万、場合によっては百万円近い費用をかけて頑張ったのに、リテーナーを使わなかったせいで後戻りしてしまったら非常にもったいない話です。

後戻りが大きい場合は、再矯正が必要になることもあります。
「また数年装置をつける…」と思うと、精神的にも金銭的にも負担が大きくなります。



3. 見えないところでも影響がある

リテーナーをつけないと影響が出るのは見た目だけではありません。
• 噛み合わせのズレ
• 歯にかかる力の偏り
• 将来的な歯周病リスクの増加
• 詰め物や被せ物が壊れやすくなる

歯並びは、ただ揃っていれば良いわけではなく、噛み合わせのバランスがとても大切です。後戻りで噛み合わせが変わると、顎に負担がかかったり、肩こりや頭痛の原因になることもあります。



4. リテーナーは「いつまで必要?」の本当のところ

よく「リテーナーって何年つければいいの?」と聞かれます。
結論を言うと、基本は“ずっと”です。

もちろん、矯正直後の数ヶ月〜1年は毎日長時間つける必要がありますが、その後は夜だけの装着に減らすなど、歯科医師の指示に合わせていきます。

ただし、年齢を重ねるにつれて歯は少しずつ動く傾向があります。
これは誰にでも起こる自然な変化。そのため、
• 夜だけでも継続する
• 週に数回でもつける
• 違和感が出たら早めに相談する

こうした習慣が、長期的に美しい歯並びを守る秘訣です。



5. リテーナー習慣を続けるコツ

「つけなきゃいけないのは分かるけど、つい忘れちゃう」という人も多いはず。
そんな方のために、簡単に続けるコツも紹介します。
• 枕元にケースを置く
• アラームをセットする
• 歯磨き→リテーナーをセットの流れを固定する
• 持ち歩き用ケースを常にカバンに入れておく

小さな工夫でも習慣化しやすくなります。



まとめ:矯正治療のゴールは「装置が外れた日」ではなく「歯並びが安定した日」

リテーナーは、歯並びを守るための“最後の仕上げ”です。
つけないと、後戻り・噛み合わせのズレ・再矯正のリスクなど、せっかくの努力が台無しになりかねません。

矯正で得たキレイな歯並びは、人生において大きな財産です。
その状態を長くキープするためにも、ぜひリテーナーの装着習慣を大切にしてくださいね。