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アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷🪥
歯の表面を覆うエナメル質は、体の中で最も硬い組織ですが、そのエナメル質が正常に作られない「エナメル質形成不全」という状態があることをご存じでしょうか? 近年、この症状を持つ人が増えており、日本では約5人に1人が該当するとされています。本記事では、エナメル質形成不全の原因や症状、治療法、予防策について詳しく解説します。
1. エナメル質形成不全とは?
エナメル質形成不全とは、歯の表面を覆うエナメル質が正常に形成されない状態を指します。本来、エナメル質は硬く滑らかで歯を保護する役割を持っていますが、この疾患ではエナメル質が薄かったり、欠けていたり、変色していたりするため、歯が脆くなりやすくなります。特に、前歯や奥歯の第一大臼歯(6歳臼歯)に発生しやすいことが知られています。
2. 原因は何?
エナメル質形成不全の原因は完全には解明されていませんが、主に以下のような要因が考えられています。
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遺伝的要因
家族にエナメル質形成不全の人がいる場合、遺伝的に発症しやすいとされています。 -
妊娠中や乳幼児期の健康状態
妊娠中の栄養不足や感染症、出生時の低体重、早産などが影響を与えることがあります。 -
幼少期の病気や薬の影響
高熱を伴う病気(麻疹、肺炎など)や抗生物質(テトラサイクリン系)を使用した場合、歯の発育に影響を及ぼすことがあります。 -
環境要因
フッ素の過剰摂取や栄養の偏りも、エナメル質の形成不全を引き起こす可能性があるとされています。
3. 症状と影響
エナメル質形成不全の症状は個人差がありますが、以下のような特徴が見られます。
- 歯の表面が白濁・黄褐色・茶色になる
- エナメル質が薄く、歯が欠けやすい
- 冷たいものや熱いものにしみる
- 虫歯になりやすい
- 第一大臼歯(6歳臼歯)に異常が多い
特に、6歳臼歯が影響を受けると、永久歯が生えたばかりなのにすぐにボロボロになってしまうことがあります。そのため、早期の発見と治療が重要になります。
4. 治療方法
エナメル質形成不全の治療は、症状の程度によって異なります。
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フッ素塗布
エナメル質を強化し、虫歯を予防するために歯科医院でフッ素を塗布します。 -
シーラント処置
影響を受けた歯の溝に樹脂を詰め、虫歯になりにくくする処置です。 -
コンポジットレジン(プラスチック)修復
軽度の欠けや変色の場合、レジンという歯科用プラスチックで修復する方法があります。 -
クラウン(被せ物)治療
重度のケースでは、歯を削り、セラミックや金属のクラウンを被せて保護します。 -
抜歯と矯正治療
極端に歯の状態が悪く、機能を維持できない場合は、抜歯をして矯正治療を行うこともあります。
5. 予防策はあるの?
エナメル質形成不全は先天的な要因が大きいため、完全に防ぐことは難しいですが、以下の方法で症状の進行を抑えることができます。
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定期的な歯科検診を受ける
早期発見・早期治療が最も重要です。特に6歳臼歯が生え始める時期(5~7歳)は注意しましょう。 -
適切な歯磨きを心がける
フッ素入り歯磨き粉を使用し、やさしく丁寧に磨くことが大切です。歯科医院でブラッシング指導を受けるのもおすすめです。 -
バランスの取れた食事をする
カルシウムやビタミンDを十分に摂取し、歯の健康を保つ食生活を心がけましょう。 -
過度なフッ素摂取を避ける
フッ素は適量なら歯に良い影響を与えますが、過剰に摂取すると「フッ素症」を引き起こし、エナメル質に影響を与えることがあります。特に幼児期は注意が必要です。
まとめ
エナメル質形成不全は決して珍しいものではなく、日本では5人に1人がかかる可能性があると言われています。エナメル質が正常に形成されないと、歯が脆くなり、虫歯や知覚過敏のリスクが高まります。原因は遺伝や幼少期の健康状態などさまざまですが、早期発見と適切な治療により、歯の健康を維持することが可能です。特に子どもの歯の健康を守るためには、定期的な歯科検診と適切なケアを心がけることが大切です。