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こんにちは♪
アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷🪥
赤ちゃんや子どもは、寝ている間にさまざまな寝姿勢をとります。仰向け寝、横向き寝、うつぶせ寝など、個々の癖によって異なりますが、「うつぶせ寝は歯並びに影響するのでは?」と心配する親御さんも多いのではないでしょうか。実際に、うつぶせ寝が歯並びに影響を与える可能性があるため、注意が必要です。今回は、子どものうつぶせ寝と歯並びの関係について詳しく解説します。
1. うつぶせ寝が歯並びに与える影響
うつぶせ寝をすると、顔や口の周りに圧力がかかります。特に、長時間同じ姿勢で寝ることで、以下のような影響が考えられます。
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前歯が押されて出っ歯になる
うつぶせ寝の際に枕や布団に顔を押しつけることで、前歯が前方に押し出され、出っ歯(上顎前突)になりやすくなります。特に、まだ顎の成長が進んでいる時期には影響を受けやすいです。 -
顎の形が歪む
うつぶせ寝を続けることで、顎の骨に偏った力が加わり、歪みが生じることがあります。特に、左右どちらかに顔を向ける癖があると、片側の顎の発達が不均等になり、噛み合わせがずれてしまう可能性があります。 -
開咬(前歯が噛み合わない状態)になることも
うつぶせ寝の際に、舌が前に押し出されると、上下の前歯の間に隙間ができ、開咬(かいこう)と呼ばれる噛み合わせの問題が起こることがあります。開咬になると、前歯で食べ物をうまく噛み切れないだけでなく、発音にも影響が出ることがあります。
2. うつぶせ寝が続くとどうなる?
幼児期から小学生の間は、顎の骨が成長する大切な時期です。この時期に長期間うつぶせ寝を続けると、顎の成長に偏りが生じ、将来的に歯列矯正が必要になる可能性が高まります。また、成長後に噛み合わせのずれが原因で、顎関節症や肩こり、頭痛といった症状につながることもあります。
3. うつぶせ寝を防ぐには?
子どもの寝る姿勢を完全にコントロールすることは難しいですが、以下のような工夫で、できるだけうつぶせ寝を避けることができます。
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寝る前に仰向けや横向きの姿勢を促す
布団に入るときに仰向けで寝かせ、最初の姿勢を整えてあげることが大切です。もし寝ている間にうつぶせになった場合でも、気づいたときに優しく姿勢を戻してあげましょう。 -
枕の高さを調整する
高すぎる枕はうつぶせ寝の原因になることがあります。適切な高さの枕を選び、子どもが快適に仰向けで寝られる環境を整えましょう。 -
寝具を工夫する
柔らかすぎる布団や枕は、顔が沈み込んでうつぶせ寝になりやすい傾向があります。適度な硬さの寝具を選ぶことで、仰向けや横向きで寝る習慣をつけやすくなります。 -
日中の姿勢にも気をつける
うつぶせ寝の癖がある子どもは、日中の姿勢にも注意が必要です。例えば、頬杖をついたり、片側にばかり重心をかける癖があると、顎の成長に偏りが出る可能性があります。普段の座り方や食事の際の姿勢にも気を配りましょう。
まとめ
子どものうつぶせ寝は、顎の成長や歯並びに影響を与える可能性があります。特に、長時間続くと出っ歯や噛み合わせのズレにつながることがあるため、注意が必要です。仰向けや横向きで寝る習慣をつけるために、寝具の調整や寝る前の姿勢の見直しをおこなうことが大切です。将来的な歯並びのトラブルを防ぐためにも、日頃から子どもの寝姿勢に気を配り、健康的な成長をサポートしてあげましょう。