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アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷🪥
歯列矯正と聞くと、歯全体を動かす「全体矯正」を思い浮かべる人が多いですが、「部分矯正」という選択肢もあります。部分矯正は、気になる前歯だけを動かしたい場合や、軽度の歯並びの乱れを整えたい場合に適した方法です。では、部分矯正は何本まで対応できるのでしょうか?この記事では、部分矯正の適用範囲や治療可能な本数について詳しく解説します。
1. 部分矯正とは?
部分矯正とは、歯列全体ではなく、一部の歯だけを動かして歯並びを改善する矯正方法です。主に**前歯(犬歯から犬歯までの6本)**に適用されることが多く、「プチ矯正」とも呼ばれることがあります。部分矯正では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を使用し、短期間で見た目の改善を目指します。
2. 部分矯正で動かせる歯の本数
部分矯正で動かせる歯の本数には、明確な上限はありませんが、一般的には2本〜6本程度が対象となることが多いです。特に、上の前歯4本(中切歯と側切歯)や、犬歯を含めた6本までが部分矯正の適用範囲になることが多く、奥歯(大臼歯)まで動かすことは難しいとされています。
なぜなら、奥歯を動かすには、かみ合わせ全体を調整する必要があり、部分矯正では対応しきれないからです。そのため、前歯の歯並びや隙間、軽度のねじれなどの調整には適していますが、大きな噛み合わせのズレや出っ歯、受け口などの矯正には向いていません。
3. 部分矯正が適用されるケース
部分矯正が適しているのは、以下のようなケースです。
- 前歯の軽いガタつき(叢生)
→ ねじれている歯や、少しだけ重なっている歯を整える。 - すきっ歯(空隙歯列)
→ 前歯の間に隙間がある場合に、隙間を閉じる。 - 1本だけの傾きや位置のずれ
→ 例えば、1本だけ奥に引っ込んでいる歯を前に出す。 - 過去に矯正したが後戻りした歯
→ 矯正後の歯並びが少し乱れてしまった場合の修正。
ただし、部分矯正が適用できるかどうかは、歯並びの状態によって異なります。奥歯の噛み合わせに問題がある場合や、歯を大きく動かす必要がある場合は、全体矯正が必要になることがあります。
4. 部分矯正のメリットとデメリット
メリット
✅ 治療期間が短い(3ヶ月〜1年程度)
✅ 費用が全体矯正より安い(約10万円〜50万円)
✅ 矯正装置が目立ちにくい方法も選べる(マウスピース矯正など)
✅ 痛みが比較的少ない(動かす範囲が狭いため)
デメリット
❌ 奥歯の噛み合わせを改善できない
❌ 大きな歯並びの乱れには対応できない
❌ 部分矯正だけでは後戻りしやすいケースがある
5. 部分矯正の種類
部分矯正には、以下のような方法があります。
- ワイヤー矯正(表側・裏側)
→ 歯の表面または裏側にワイヤーを装着し、歯を動かす。 - マウスピース矯正
→ 透明なマウスピースを使って歯を徐々に動かす。目立ちにくい。 - 部分的なインプラント矯正
→ 歯を大きく動かすために、インプラント(小さなネジ)を使うこともある。
どの方法が適しているかは、歯科医の診断によって決まります。
6. 部分矯正を受ける前に確認すべきこと
部分矯正が自分に合っているかどうかを判断するために、以下のポイントをチェックしましょう。
✅ 噛み合わせに大きな問題がないか(奥歯のズレがある場合は全体矯正が必要)
✅ どのくらいの歯を動かしたいか(前歯の6本までなら部分矯正が可能)
✅ 矯正後の後戻りを防ぐためのリテーナー(保定装置)を装着できるか
部分矯正を希望する場合でも、最初に歯科医のカウンセリングを受けて、自分の歯並びが適用範囲かどうかを確認することが大切です。
まとめ
部分矯正では、主に前歯2本〜6本までを動かすことが可能です。奥歯まで動かすことは難しいため、軽度の歯並びの乱れやすきっ歯の改善に適しています。治療期間が短く、費用も全体矯正より抑えられるメリットがありますが、噛み合わせの問題がある場合には適用できません。自分の歯並びに合った治療法を選ぶために、歯科医と相談しながら最適な方法を決めましょう。