皆さんこんにちは♪
アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です。


歯医者さんに行くと聞いただけで心臓がドキドキしてしまう。治療の音を思い出すだけで身体がこわばる――そんな経験はありませんか？
それはもしかしたら「歯科恐怖症」かもしれません。

歯科恐怖症とは、歯科治療に対して強い不安や恐怖心を抱き、必要があっても通院を避けてしまう心理的な状態です。程度には個人差がありますが、これに悩む人は少なくありません。実際、日本でも一定数の成人が「歯医者はできれば一生行きたくない」と感じていると言われています。

なぜ歯科恐怖症になるのか？

歯科恐怖症の原因はさまざまですが、多くは「過去の痛い治療の経験」や「歯科医師との信頼関係の欠如」がきっかけになります。特に子どもの頃に強い痛みを感じたり、説明なしに治療を受けさせられたりした経験が、恐怖心の根を作ることが多いです。

また、治療中に口を大きく開けたまま何も話せない状態になる「無力感」や「コントロールを失った不安感」も、歯科恐怖症を悪化させる原因の一つです。

歯科恐怖症の悪循環

恐怖心から歯医者に行けず、虫歯や歯周病を放置してしまうと、症状は悪化します。すると、次に必要になる治療がさらに大がかりになり、痛みや時間も増えるため、ますます歯科への恐怖が強まる――これが歯科恐怖症の悪循環です。

放置すると、最終的には歯を失ったり、全身の健康に影響が出たりすることも。そうなる前に、この連鎖を断ち切ることが大切です。

歯科恐怖症を克服するために

では、どうすれば歯科恐怖症と向き合えるのでしょうか？以下はいくつかの有効な方法です。

1. 恐怖を理解してくれる歯科医院を選ぶ

最近では「痛みに配慮した治療」や「歯科恐怖症専門の対応」をしている歯科医院も増えてきました。初診前に電話やウェブサイトで相談できるクリニックもあるので、まずは話を聞いてもらうだけでも大きな一歩です。

2. 無痛治療や笑気麻酔の活用

最新の治療法では、針のない麻酔器や、眠気を誘う「笑気ガス（亜酸化窒素）」を使って、痛みや緊張を和らげる方法もあります。こうした選択肢を知ることで「痛い治療＝当たり前」という考えから少しずつ解放されていきます。

3. 小さなステップで慣れていく

最初から治療を受けるのではなく、まずは「カウンセリングだけ」「お口のチェックだけ」といった小さなステップから始めることで、徐々に恐怖心をやわらげていくことができます。

4. 呼吸法やリラクゼーションの活用

診療中に深い呼吸やリラクゼーション音楽を活用することで、不安をコントロールすることができます。心を落ち着ける習慣を身につけるのも効果的です。

一歩踏み出す勇気が、未来を変える

歯科恐怖症は、決して“甘え”ではありません。誰にでも起こり得る、心の自然な反応です。大切なのは、自分の恐怖心を否定せず、理解し、少しずつ向き合っていくことです。

あなたの不安をわかってくれる歯科医師は、きっとどこかにいます。信頼できる相手と出会い、小さな成功体験を積み重ねていけば、「歯医者＝怖い場所」という印象は、少しずつ変わっていくはずです。