こんにちは😃
アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷
今回は「高血圧と歯科治療の関係性」についてお伝えします✏️
《高血圧について》
現在高血圧性疾患の治療を受けている患者数は約1,511万人ほどいるとされています。
さらに日本の高血圧患者は全体として約4,300万人いると推定されており、日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況です。
高血圧とは、血管に過度の圧力がかかっている状態です。高血圧が続くと血管に負担がかかるので脳の血管が破裂し脳出血を起こすリスクが高まります。
そして心臓はどんどん血流を送り出そうとして次第に大きくなり、心肥大が進行すると心臓の動きがにぶくなり血液を全身に送り出す機能が低下してきます。
高血圧と歯は一見何も関係がないと思う方も多いと思いますが、実は歯科治療をする上で大きく関係してきます☝🏻
《高血圧の方が歯科治療を受ける際の注意点》
・麻酔
麻酔薬の中には血管収縮剤という成分が含まれており、血圧が上昇するリスクがあります。
歯科用局所麻酔も打った直後に一時的に血圧が上昇します。通常はすぐ治りますが、高血圧の方の場合はより慎重に観察する必要があります。血圧が薬でコントロールされている場合は問題ありません。
麻酔の種類や量を調整することで血圧への影響を最小限に抑えることが可能です。
・抜歯
抜歯後の出血が止まりにくくなる可能性があります。治療前に血圧測定や降圧剤の服用状況を確認し、歯科医師に伝えることも重要です。
抜歯の際は麻酔による血圧上昇に加え、治療時のストレスや痛みも血圧を上昇させる原因になります。特に血圧が高い状態や、抗血栓薬を服用している場合は、出血のコントロールに注意が必要です。
治療前に血圧測定を行い、血圧がコントロールされていない場合は、抜歯を延期したり、出血が止まりにくい場合の対策を講じたりすることがあります。
《高血圧の薬の歯への影響》
カルシウム拮抗薬という薬を服用している方の中にはその副作用により歯肉が増殖するように腫れてしまうことがあります。このように薬剤の影響で起こる歯肉の腫れを「歯肉増殖症」といいます。症状の発現率は、高血圧の薬を飲んでいる方の1〜2割程度だと言われています。また、歯肉全体ではなく歯と歯の間の歯肉が部分的に腫れるのも特徴です。
歯肉増殖症は、プラーク(歯垢)が発症の引き金になっていることが多いと言われています。薬を飲んでいるだけではなく、加えて歯と歯肉の境目や、歯間部の根元に磨き残しがある場合に見られることが多いです。
ですので歯肉増殖症の予防のためにも歯科医院で定期的に口腔内をケアすることはとても重要です🦷✨