着色汚れを歯ブラシでゴシゴシ磨くのはNG?歯に優しいケア方法を知ろう|アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科|知立市長篠町の歯医者

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着色汚れを歯ブラシでゴシゴシ磨くのはNG?歯に優しいケア方法を知ろう


アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷🪥


着色汚れとは何か?

歯の表面にできる茶色や黄色っぽい汚れは、一般的に「ステイン」と呼ばれる着色汚れです。コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、たばこなどに含まれる色素が原因で、歯のエナメル質の表面に沈着して起こります。毎日の飲食習慣や嗜好によって少しずつ蓄積し、気が付くと歯の黄ばみや黒ずみとして目立ってくるのです。

こうした着色汚れは、放っておくとさらに落ちにくくなり、見た目の印象にも影響します。そのため、気になり始めたタイミングで正しく対処することが大切です。


ゴシゴシ磨きは逆効果?

着色汚れを落とそうとするあまり、力を入れて歯ブラシでゴシゴシと磨いてしまう人は少なくありません。しかしこの行為は、実は逆効果になることがあります。

強い力で歯を磨くと、歯の表面を覆っているエナメル質が徐々に削られてしまいます。エナメル質は非常に硬い組織ですが、長年にわたって摩耗し続けると薄くなり、歯の内側にある象牙質の黄色が透けて見えるようになります。これにより、着色どころか歯自体が全体的に黄ばんで見えるという結果になってしまいます。

また、力を入れすぎることで歯茎が下がる「歯肉退縮」が起こることもあります。歯茎が下がると、歯の根元が露出し、知覚過敏や虫歯のリスクが高まるうえに、見た目にも悪影響を及ぼします。


正しいブラッシングの方法

着色汚れを予防・除去するには、正しいブラッシングの習慣が欠かせません。まず、歯ブラシは毛先が柔らかめのものを選び、力を入れずに優しく小刻みに磨くのが基本です。目安としては、150~200g程度の力、ペットボトルを持ち上げない程度の軽さが理想です。

また、研磨剤の多い歯磨き粉を頻繁に使用すると、歯の表面を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。着色用の歯磨き粉を使う際は、週に数回にとどめ、日常的には低研磨性のものを選ぶと良いでしょう。

電動歯ブラシを使用する場合も、同様に強く押しつけず、ガイドに従って優しく動かすことが大切です。自動で振動や回転をしてくれるため、余分な力は不要です。


着色を防ぐ生活習慣

着色汚れを防ぐためには、毎日の生活習慣も見直す必要があります。特にコーヒーや紅茶、ワインなどの色素を含む飲食物を摂取した後は、すぐにうがいや水を飲むことで色素の沈着を防ぐことができます。

また、喫煙習慣も着色の大きな原因です。たばこのヤニは非常に強力な色素であり、歯にこびりつきやすいため、禁煙を考えることも一つの選択肢です。

さらに、だ液の分泌が少ないと汚れが付きやすくなるため、ガムを噛む、よく噛んで食べる、水分をしっかり摂るなどして、口腔内の自浄作用を促すことも効果的です。


プロのケアも取り入れる

自宅でのケアには限界があるため、着色が気になる場合は歯科医院でのクリーニング(PMTC)やホワイトニングを検討するのもおすすめです。プロの手によるメンテナンスは、見た目だけでなく歯や歯ぐきの健康を守る上でも重要です。

歯科医院では、歯の状態や原因に応じた最適なアドバイスや処置を受けることができるため、自己判断でゴシゴシ磨く前に、一度相談してみると良いでしょう。


まとめ:歯は優しく磨いて、美しさと健康を守ろう

歯の着色が気になるからといって、強く磨くのは逆効果です。歯の表面を傷つけ、かえって黄ばみやすくなるばかりか、歯や歯ぐきの健康を損なうリスクもあります。正しいケアを心がけることで、歯本来の白さと美しさを守ることができます。美しい笑顔のために、毎日の歯磨きを見直してみましょう。