エナメル質形成不全とは|アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科|知立市長篠町の歯医者

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エナメル質形成不全とは

 

こんにちは!

アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷

みなさん、エナメル質形成不全とはご存知ですか??

エナメル質は人体で最も硬い組織です。 
そのエナメル質が、何らかの理由で歯の色が茶色や白濁になっていたり、歯の形がへこんだり欠けた状態になったりします。これは歯の表面のエナメル質がうまく作られなかったことに由来します。 まるで虫歯のような状態になることから心配になる方も多いかもしれません。状況によっては虫歯になりやすいことから治療の必要性や虫歯予防の必要性が高い状態といえます。

今回はエナメル質形成不全について原因や治療法などを確認していきます。

エナメル質形成不全の原因

原因はいくつか考えられていますが、先天的(生まれつき)なものと後天的(生まれてからの何らかの原因による)なものに分かれます。

①全身的な疾患に由来するもの

②乳歯時期の虫歯や外傷に由来するもの

これらが主に挙げられます。それぞれを確認しましょう。

《①全身的なもの》

特に乳歯時期のものに関しては、胎児の時に何かしらの影響を受けた場合が考えられます。 例えば、母親の栄養障害、内分泌疾患、遺伝的疾患、薬物による影響などでエナメル質形成不全が起こることがあります。 乳歯が作られる過程で影響をうけ発症します。一般的には左右の歯は同一時期に作られるため、これらが原因している場合には、左右対称にエナメル質形成不全が起こります。

《②局所的なもの》

永久歯にエナメル質形成不全が起こる場合には、乳幼児期において何か原因があった場合が考えられます。

永久歯は乳幼児期に顎の中で歯が徐々に作られていきます。その時期において、転倒や受傷歴がある場合、大きな虫歯があった場合などが原因となりえます。乳幼児期の転倒は仕方がない部分がありますが、虫歯は治療すれば治る可能性があります。乳歯は抜けるからそのまま放置しておいて良いだろうと思うと、将来エナメル質形成不全の様な症状が起こる可能性があります。                 治療はしっかりとしておくべきでしょう。

【エナメル質形成不全の治療】

エナメル質形成不全の歯はその状態により治療法が異なります。虫歯になりにくくするものから、虫歯治療に準じて治療をする方法もあります。治療法には大きく分けて3通りの方法があります。

①フッ化物布などによる歯質強化

②レジンなど充填処置

③クラウンなど被せる治療

が主になります。③に行くにしたがって重症な症例に対応します。一方で歯を削る量が多くなります。どの様に治療をするのかそれぞれ確認しましょう。

①フッ化物塗布
実際の症例としては歯が欠けている部分がほとんどない場合が適応となります。フッ素には再石灰化といって、歯の質を強化してくれる役割があります。この性質を利用して、歯に高濃度のフッ化物を塗布して歯質を強化して虫歯になりにくい様にする方法です。白く白濁している部位はこれにより、普通の歯と変わらない様にすることができる可能性があります。

②充填治療

充填処置とは詰めて治す方法です。詰めるものによっては歯を削らないものから、少し削って詰めるものがあります。詰める場所や治療の行いにくさによっては、レジンではなくセメントを詰めて治療する場合もあります。 後述するクラウンよりも削る量は少なくて済みます。治療も1回から2回程度で終わる場合が多いです。

③被せる治療

エナメル質形成不全の状態によっては大きく歯が欠けてしまうこともあります。
この場合には残っている歯を保護し、適切な形態に回復させるために被せて治療することもあります。歯が全体的に色調不良になっている場合にも被せて治療する方が審美的には良好に仕上がる場合が多いです。欠点としては歯を削る量が多いということです。歯は削ると痛みやしみる原因になる可能性があります。

エナメル質形成不全の対策

エナメル質形成不全は虫歯になりやすいことが挙げられます。胎児期の原因や先天的な原因がある場合にはそれを対策することは困難な場合があります。個人レベルで対策するとすれば、生えている乳歯や永久歯に対して虫歯を広めない様にする対策となります。乳歯や永久歯どちらにも言える対策としてはフッ化物の利用をすることです。乳歯の場合には仕上げ磨きは忘れずに行うようにしましょう。また、毎日見ているとその変化に気が付きにくいことがあります。                   定期検診は行うようにして、チェックを受けましょう。

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