こんにちは!アピタ知立ファミリー歯科です✨️
暑い日が続くと、つい冷たい飲み物やアイスクリームに手が伸びてしまいますよね。
ところが、「冷たいものを口にした時にキーンと歯がしみる…」そんな経験はありませんか?
実はこれ、知覚過敏(ちかくかびん)という症状かもしれません。今回は、夏によく見られる「歯がしみる」原因とその対策についてお話しします。
知覚過敏ってなに?
知覚過敏とは、冷たいものや熱いもの、風や甘いものなどに対して「歯がしみる」「キーンと痛む」といった一時的な痛みが起きる症状です。
通常、歯の表面は「エナメル質」と呼ばれる硬い層で覆われていて、その内側に「象牙質(ぞうげしつ)」という層があります。この象牙質には細かい管(象牙細管)があり、その中を神経に通じる刺激が走ります。
何らかの原因でエナメル質が削れたり、歯ぐきが下がって象牙質が露出すると、冷たい飲み物などの刺激が直接象牙細管を通じて神経に伝わり、「しみる」という感覚が生じるのです。
なぜ夏に多いの?
夏になると知覚過敏を訴える患者さんが増えるのには、いくつかの理由があります。
① 冷たい飲み物やアイスの摂取が増える
やはり一番大きな原因はこれです。冬は気にならなかった歯の敏感さが、冷たい飲み物をきっかけに目立ってくることがあります。
② 汗をかいて脱水症状ぎみ▶︎口の中が乾きやすい
口の中が乾くと、唾液の働き(歯を保護する・再石灰化する力)が弱くなり、歯の表面がダメージを受けやすくなります。
③ 歯ぎしりや食いしばりによるダメージ
暑さやストレスで無意識に歯をくいしばる人も多く、これがエナメル質の摩耗を進め、知覚過敏の原因になることがあります。
どんな人がなりやすい?
- 歯ぎしり・食いしばりの癖がある
- 強く歯を磨きすぎる(ゴシゴシ磨き)
- 歯周病で歯ぐきが下がっている
- ホワイトニング後の一時的な症状
などの方は、特に注意が必要です。
対処と治療法は?
知覚過敏は自然に治ることもありますが、長引いたり悪化したりするケースもあります。以下のような対策が有効です。
◯ しみる部分を保護する歯磨き粉を使う
市販の「知覚過敏用歯みがき粉(シュミテクトなど)」は、象牙細管を塞ぐ成分が入っていて、継続使用で症状が緩和することがあります。
◯ 歯医者でコーティング治療
フッ素や薬剤を使ってしみる部分をカバーし、刺激をブロックする治療があります。短時間で終わり、痛みもほとんどありません。
◯ 歯ぎしり対策のマウスピース
就寝時の歯ぎしりが原因の場合は、ナイトガード(マウスピース)で歯へのダメージを軽減します。
◯ 正しい歯の磨き方を身につける
力任せにゴシゴシ磨くのは逆効果。柔らかめの歯ブラシで、優しく丁寧に磨きましょう。歯科医院でブラッシング指導を受けるのもおすすめです。
気になったら放置しないで!
「しみるけど我慢できるし…」と放っておく方も多いのですが、知覚過敏の裏には虫歯や歯周病が隠れているケースもあります。
一時的な症状かどうかの判断は、やはり歯科医の診察が必要です。冷たい飲み物で歯がしみるようになったら、早めに歯医者さんでチェックしてもらいましょう。