こんにちは☀️
アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷🪥
今回はプレオルソを使用する小児の患者様によくお教えしているMFTについてご紹介します✨
MFTにはどんな目的があるのかしっかり理解することで意識して取り組めるのではないでしょうか☺️
〇MFTとは?
口腔筋機能療法(MFT)は、口腔周囲の筋肉(特に舌や唇、顎の筋肉)を正しく使うための訓練を行う治療法です。口腔周囲筋の不調や不正な動きが原因となる様々な症状や障害に対して、筋肉の機能を改善することを目的としています。具体的には、噛み合わせ、発音、呼吸法、嚥下(飲み込む動作)などに関する問題を改善するために行われます。
〇MFTの目的
1.舌の位置を改善する:正しい舌の位置を習得することで、歯並びや噛み合わせを改善する効果があります。舌が上顎に自然に触れることが理想的な位置です。
2.口呼吸の改善:口呼吸をしていると、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼす可能性があるため、鼻呼吸への転換を促進します。
3.嚥下の改善:正しい嚥下方法を学ぶことで、誤嚥を防ぎ、消化機能や口腔内の健康が向上します。
4.筋肉のバランスを整える:口腔周囲の筋肉の不均衡を整えることで、顎の関節や歯の健康に良い影響を与えます。
〇MFTが有効な症例
- 口呼吸(口を開けて呼吸すること)
- 舌の位置が低い(舌が下顎に位置している)
- 不正な嚥下(舌が前に出て飲み込むなどの不適切な飲み込み方)
- 歯並びや噛み合わせの不正(開咬、過剰咬合など)
- 顎関節症(顎の痛みや違和感、クリック音など)
〇MFTの進め方
- 評価:
- 口腔内や筋肉の状態を専門家が評価し、治療が必要な部分を特定します。通常、歯科医師や言語聴覚士が行います。
- 個別プランの作成:
- 個々の症例に合わせた治療プランが作成されます。具体的なエクササイズや訓練内容が決まります。
- エクササイズの実施:
- 舌トレーニング: 舌を正しい位置に置くための練習(例:舌先を上顎に軽く接する練習)
- 口閉じ訓練: 口を閉じて鼻呼吸を意識するトレーニング
- 嚥下エクササイズ: 正しい飲み込み方を学ぶトレーニング
- 継続的なモニタリングと調整:
- 定期的に訓練の進捗を確認し、必要に応じてエクササイズ内容を調整します。
〇代表的なエクササイズ
- 舌の位置改善トレーニング:舌を上顎に付けることで、舌筋を鍛え、正しい舌の位置を習慣化します。
- 口閉じ練習:口を閉じ、鼻で呼吸することで、口呼吸の習慣を改める練習です。
- 嚥下(飲み込み)トレーニング:正しい飲み込み方を学ぶため、舌や唇を使って食品や水を飲み込む訓練を行います。
- 唇や顎の筋肉トレーニング:唇を閉じたり、口を開ける運動を繰り返し、筋肉のバランスを取ります。
〇MFTの効果
- 歯並びや噛み合わせの改善:舌の位置や口周りの筋肉が正常に機能することで、歯の位置や噛み合わせが改善されることがあります。
- 呼吸法の改善:口呼吸から鼻呼吸への転換が進むと、口腔内の乾燥や虫歯、歯周病の予防につながります。
- 顎関節の健康:顎の動きや筋肉のバランスが整うことで、顎関節症の症状が軽減する場合もあります。
- 発音の改善:舌や唇、顎の筋肉の使い方が改善されることで、発音が明瞭になることがあります。
〇注意点
- 継続が必要: MFTは、効果が出るまで時間がかかることが多いので、継続的なトレーニングが重要です。
- 専門家の指導が不可欠: 正しい方法でエクササイズを行わないと、逆に筋肉を疲労させたり、効果が薄れる可能性があるため、専門家の指導が不可欠です。
まとめ
口腔筋機能療法(MFT)は、口腔周囲の筋肉の機能を改善することを目的とした治療法で、歯並びや噛み合わせ、呼吸法、嚥下などに関連する問題を改善します。舌の位置や口呼吸の改善、嚥下の訓練を通じて、長期的に健康な口腔環境を作るために有効な方法です。