アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🪥
皆さんは「テトラサイクリン歯」という言葉を聞いたことがありますか?
今日はテトラサイクリン歯についてお話します。
テトラサイクリン歯とは、歯がグレーっぽく見えたり、黄褐色・茶色・さらには縞模様のように変色してしまう状態のことを指します。見た目の印象が大きく変わるため、長年悩んでいる方も少なくありません。
原因は、かつて広く使われていた「テトラサイクリン系抗生物質」という薬にあります。
テトラサイクリン系抗生物質は、感染症などの治療に使われる薬です。現在では子どもや妊婦さんへの投与は避けられていますが、以前は風邪や中耳炎などでよく処方されていました。
歯が作られている途中の時期(胎児期〜8歳頃)にこの薬を服用すると、歯の内部にある象牙質と薬の成分が結合してしまい、色素が沈着してしまうのです。
このため、歯の表面をどんなに磨いても白くならず、「歯そのものの色」がくすんで見えてしまいます。
テトラサイクリン歯の特徴として、色の出方に個人差が大きい点があります。
淡い黄色やグレーのような軽度のものから、濃い縞模様がはっきり出る重度のケースまでさまざまです。
また、変色は歯の表面だけでなく内部にも及ぶため、普通のクリーニングや市販のホワイトニング剤では改善が難しいのが実情です。
では、治療法にはどんな選択肢があるのでしょうか?
まず、軽度の変色であれば「ホワイトニング(漂白)」が効果的です。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングや、自宅で行うホームホワイトニングを組み合わせて、時間をかけて少しずつトーンを上げていきます。完全に真っ白にはならなくても、全体の印象を明るくできる場合が多いです。
中等度から重度の変色になると、ホワイトニングだけでは限界があるため、「ラミネートベニア」や「セラミッククラウン」などの審美的治療を検討します。
ラミネートベニアは歯の表面を薄く削り、セラミックの薄い板を貼り付ける方法で、自然な白さと透明感が得られます。
一方、セラミッククラウンは歯を全体的に覆う被せ物で、よりしっかりとした色調のコントロールが可能です。どちらも見た目の改善効果が高く、笑顔に自信が持てるようになります。
治療を選ぶ際は、「どの程度の変色か」「どの部分を治したいか」「費用や期間」などを総合的に考えることが大切です。
最近では、セラミック素材の進化によって、より自然な色味やツヤ感を再現できるようになりました。以前よりも“つくられた白さ”ではなく、本来の歯のような美しさを求める方が増えています。
テトラサイクリン歯は、決して珍しいものではありません。
「昔から歯の色が気になって人前で笑えない」「写真を撮るのが苦手」というお悩みを持つ方も多いですが、今は技術の進歩によって改善できる時代です。
コンプレックスを抱えたままにせず、一度歯科医院で相談してみてください。歯の状態を確認しながら、あなたに合った最善の方法を一緒に考えましょう。
笑顔はその人の印象を大きく左右します。
歯の色に自信が持てると、自然と笑顔も増え、前向きな気持ちになれます。
テトラサイクリン歯でお悩みの方も、ぜひ一歩踏み出してみてください。
あなたの「本来の笑顔」を取り戻すお手伝いを、私たち歯科スタッフが全力でサポートします🦷✨