
こんにちは😃
アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷✨
「虫歯は子どもがなるもの」と思っていませんか?
実は、大人になってから増えてくるのが「歯の根元にできる虫歯」です。
この虫歯は痛みが出にくく、気づいたときには進行していることも多いのが特徴。
今回は、大人に多い“歯の根元むし歯”の原因と、予防・対策についてわかりやすく解説します。
1. 歯の根元むし歯とは?
歯の根元むし歯(根面う蝕)とは、歯ぐきが下がって露出した「歯の根の部分」にできる虫歯のことです。
歯の根の表面(象牙質)は、歯の頭の部分(エナメル質)よりも柔らかいため、酸に弱く、虫歯になりやすいという特徴があります。
特に中高年になると、歯ぐきが下がって歯の根が露出するため、虫歯のリスクが高まります。
歯の色が少し茶色く変化するだけなので、「汚れかな?」と見逃してしまう人も少なくありません。
2. なぜ大人に多いの?主な原因3つ
① 歯ぐきの下がり(歯周病・加齢)
加齢や歯周病によって歯ぐきが下がると、これまで歯ぐきに隠れていた部分が外に出ます。
その根の表面は虫歯菌にとって格好の狙いどころです。
② 唾液の減少
年齢とともに唾液の分泌量が減ると、口の中が乾きやすくなり、虫歯を防ぐ力(自浄作用)が低下します。
薬の副作用で口が乾くケースもあり、知らず知らずのうちにリスクが高まります。
③ ブラッシングの磨き残し
歯の根元はカーブが多く、歯ブラシの毛先が届きにくい部分。
力を入れすぎると歯ぐきを傷つけ、逆に歯ぐきが下がる原因になることもあります。
3. 痛みが出にくいのが厄介!進行のサインを見逃さない
根元むし歯は、神経に近い部分で進行しますが、初期段階では痛みが出にくいのが特徴です。
次のようなサインに気づいたら、早めの受診がおすすめです。
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歯の根元が茶色や黒っぽく変色している
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冷たいものがしみる
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歯ぐきとの境目がザラザラする
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詰め物の周りに段差を感じる
放置すると虫歯が神経まで達し、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。
4. 歯の根元むし歯を防ぐための予防法
① やさしく丁寧なブラッシング
歯ぐきのラインに沿って、45度の角度でブラシを当てる「バス法」がおすすめです。
強くこすらず、やさしく磨くことで歯ぐきの下がりを防ぎます。
② フッ素入り歯磨き粉の活用
フッ素は象牙質を強化し、虫歯菌の活動を抑える働きがあります。
特に高濃度フッ素配合(1450ppm以上)の歯磨き粉を選ぶと効果的です。
③ ドライマウス対策
水分補給をこまめに行い、口の乾きを防ぎましょう。
ガムをかむなどして唾液の分泌を促すのもおすすめです。
④ 定期的なメンテナンス
自分では磨きにくい根元部分のクリーニングや、初期虫歯のチェックは歯科医院で行うのが安心です。
定期検診を続けることで、再発防止にもつながります。
5. 早期発見・早期対応が歯を守る鍵
根元むし歯は、初期段階であれば削らずに経過観察やフッ素塗布で進行を止められることもあります。
しかし、進行してからでは治療が大がかりになりやすく、歯の寿命を縮めてしまいます。
「しみる」「色が変わった」などの小さな変化を見逃さず、早めに相談することが何より大切です。
まとめ:大人の歯こそ根元ケアを意識しよう
歯の根元むし歯は、年齢を重ねるほどリスクが高まります。
見た目には小さな変化でも、放っておくと歯を失う原因にもなりかねません。
毎日の正しいケアと定期的なチェックを習慣にして、健康な歯を長く守りましょう。