
こんにちは😃
アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷✨
「矯正をしたいけれど、時間がかかるのがネック…」
「何年も装置をつけ続けるのは大変そう」
そんな理由で、矯正治療をためらっている人は少なくありません。
一般的に、歯列矯正には1年半〜3年ほどの期間がかかります。
では、この長い矯正期間を“短くする方法”はあるのでしょうか?
今回は、矯正が長引く理由と、期間をできるだけ短縮するためのポイントを紹介します。
1. なぜ矯正には時間がかかるの?
矯正治療とは、歯をゆっくりと動かして正しい位置に並べていく治療です。
歯の根はあごの骨の中に埋まっており、少しずつ骨を溶かしては再生する「骨代謝」という生理的な仕組みを利用して動かします。
そのため、一気に歯を動かすことはできません。
急激に力をかけると、
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歯の根が吸収して短くなる
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骨が安定せず、後戻りしやすくなる
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歯ぐきが下がる
といったリスクが高まります。
 
つまり、「時間がかかる」のは、歯と骨を健康に動かすために必要な時間なのです。
2. 治療期間を左右する要因とは?
矯正にかかる期間は、個人の口腔状態や治療法によって大きく異なります。
■ 歯並びの状態
軽度のガタつきなら1年前後で終わることもありますが、重度の乱れや抜歯が必要なケースでは2年以上かかることもあります。
■ 年齢と骨の柔らかさ
一般的に、若いほど骨の新陳代謝が活発で歯が動きやすく、期間が短くなります。
ただし、大人でも正しい計画を立てれば問題なく進められます。
■ 使用する装置の種類
ワイヤー矯正・マウスピース矯正・部分矯正など、選ぶ装置によってスピードが変わります。
マウスピース矯正は軽度のケースに向いており、短期間で終わることもあります。
■ 患者さんの協力度
装置の装着時間を守る、通院をサボらないなど、日々の協力度が治療期間に大きく影響します。
3. 矯正期間を短くするための工夫
① 治療前の準備をしっかり行う
虫歯や歯周病があると、矯正中に治療を中断することになり、その分期間が延びます。
スタート前にお口の健康を整えることが、結果的に最短ルートになります。
② 指示をきちんと守る
マウスピース矯正の場合は、装着時間(1日20時間以上)が短いと、歯が予定どおりに動きません。
ワイヤー矯正でも、ゴムの装着や通院スケジュールを守ることが重要です。
③ 部分矯正を検討する
前歯の軽い歯並びや隙間など、限定的な箇所であれば部分矯正で短期間に整えることも可能です。
全体矯正よりも費用・期間ともに抑えられます。
④ 補助的な“加速矯正”を取り入れる
最近では、歯の動きを促進するための補助的な治療(マイクロオステオパーフォレーション・光加速矯正など)もあります。
骨の代謝を高め、治療期間を短縮できる可能性がありますが、すべての症例に適応できるわけではないため、専門家の判断が必要です。
4. 「早く終わらせたい」よりも大切なこと
矯正治療は「早ければいい」というものではありません。
焦って進めると、歯ぐきの下がりや噛み合わせのズレ、治療後の後戻りといったトラブルを招くこともあります。
大切なのは、安全で確実に、きれいな歯並びを長く維持できること。
スピードよりも「質」を重視した治療計画を立てることが、結果的に満足度の高い矯正につながります。
まとめ:焦らず、着実に“理想の歯並び”へ
矯正期間は確かに長く感じるかもしれません。
しかし、その時間は「歯を正しく動かし、将来にわたって健康な口をつくるための時間」です。
期間を短くしたいなら、まずは自分に合った治療法を知ること、そして日々のケアを怠らないことが一番の近道。
焦らず一歩ずつ進めることで、治療のゴールに笑顔でたどり着けるはずです。