年末年始に起こりやすい歯のトラブルと対処法
もうすぐ年末年始ですね⛄️
年末年始は、普段より生活リズムが変わりやすく、食事の回数や内容もいつもと違うため、お口のトラブルが起こりやすい時期です🙂↕️
さらに、多くの歯科医院が休診となる時期と重なるため、「急に痛くなった」「詰め物が取れたのに診てもらえない」というご相談も少なくありません。今回は、年末年始に特に多い歯のトラブルと、その対処法についてお話しします🗣️
① 詰め物・被せ物が取れる
おせち料理やお餅、硬いお菓子などを食べる機会が増えると、詰め物や被せ物、矯正の装置が外れてしまうことがあります。
取れた詰め物は絶対に捨てず、できるだけ清潔に保管してください。無理に戻すと飲み込んだり、誤って噛み合わせがズレたりすることがありますので、そのまま保管しておき、診療開始日にお持ちください🙇🏻♀️
痛みがある場合は、噛む力をかけないように気をつけ、応急的に市販の鎮痛剤で対応しましょう。
② 歯が急に痛くなる(虫歯・神経の炎症)
年末年始は甘いものを食べる機会が増え、食後すぐに歯みがきをしないことも多くなります。それによってむし歯が急激に進行したり、神経が炎症を起こして強い痛みが出たりすることがあります。
激しい痛みには、冷やしすぎない程度で頬側を軽く冷やすと一時的に楽になることがあります。ただし、温めると逆に痛みが強くなることが多いので注意してください。
③ 歯ぐきの腫れ・出血
暴飲暴食や睡眠不足が続くと、体の抵抗力が下がり、歯ぐきが腫れやすくなります。特に、親知らず周囲の歯ぐきに炎症が起きる「智歯周囲炎」は年末年始に非常に多くみられる症状です。
口が開きにくい、痛みで噛めない、歯ぐきがズキズキするなどの症状があれば、無理に触ったりせず、口をよくゆすぎ清潔を保ってください。痛み止めで対応し、腫れがひくまでは固いものを避けると楽になります。
④ 仮歯が取れた
治療途中で仮歯のまま年末年始を迎える方も多いかと思います。仮歯は本来強度が弱いため、粘着性の強い食べ物や硬い食べ物で取れてしまうことがあります。
外れた場合は無理につけ直さず、清潔に保管してください。仮歯なしで過ごすと見た目が気になる方もいますが、無理につけて誤飲してしまうと危険です。休診日明けにご連絡いただければすぐに対応します。
⑤ マウスピース・矯正装置の破損
大掃除中に紛失する、旅行先で壊れる等のご相談も多いです。特にマウスピースは薄くて割れやすいため、持ち運びの際は専用ケースの使用をおすすめします。
壊れてしまった場合は、できれば破片をすべて保管してお持ちください。応急的には使用を中止し、痛みや歯の移動を防ぐため、できるだけ早めの受診をおすすめします。
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まとめ
年末年始を安心して過ごすために⚠️
・硬い食べ物、粘りのある食べ物は注意して食べる
・食後はできるだけ早めに歯みがきをする
・痛みが出たら悪化させないよう無理をしない
・症状が強い場合は、各地域の休日診療所も活用する
忙しい時期だからこそ、お口のトラブルはできるだけ避けたいものです。年末年始の間に気になることがあれば、休診日明けにお気軽にご相談ください。
新しい年も、皆さまのお口の健康をしっかりサポートしてまいります🦷✨