こんにちは🌞
アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科です🦷✨
今回は《歯周病と関節リウマチの深い関係 》についてお伝えします🤲
歯周病と関節リウマチは、一見するとまったく関係のない病気のように思われがちです。
歯周病は歯や歯茎の病気、関節リウマチは関節に炎症が起こる自己免疫疾患です。
しかし、近年の医学研究によりこの二つの病気には「慢性炎症」と「免疫異常」という共通点があり、密接な関連があることが明らかになってきました。
歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で歯茎に炎症が起こり、進行すると歯を支える骨が破壊される病気です。そうなってしまうといずれ歯が抜け落ちてしまいます。
初期段階では痛みが少ないため見過ごされやすいですが、日本人の成人の約8割が何らかの歯周病にかかっていると言われています。一方、関節リウマチは免疫システムが誤作動を起こし、自分自身の関節を攻撃してしまう病気です。関節の腫れや痛み、変形を引き起こします。
両者を結びつける重要な存在が、歯周病菌の一種である「ポルフィロモナス・ジンジバリス」です。この菌は、体内のタンパク質を通常とは異なる形に変化させる特殊な酵素を持っています。その結果、免疫が「異物」と誤認識しやすい物質が作られ、自己免疫反応を誘発する可能性があるのです。この仕組みが、関節リウマチの発症や悪化に関与していると考えられています。
実際に、関節リウマチ患者は健常者に比べて歯周病の罹患率が高いことが多くの研究で報告されています。また、歯周病治療を行うことで、関節リウマチの症状が軽減したり、炎症を示す数値(CRPなど)が改善したというデータもあります。これは、口腔内の炎症を抑えることで、全身の炎症反応が和らぐためだと考えられています。
このような背景から、関節リウマチの予防や治療においても、歯科での定期的な検診や歯周病ケアが非常に重要視されるようになってきました。毎日の正しい歯磨き、デンタルフロスや歯間ブラシの使用、そして歯科医院での検診は、単に歯を守るだけでなく、全身の健康を守る行為でもあるのです。
歯茎の腫れや出血、口臭といった歯周病のサインを「年齢のせい」「疲れているだけ」と軽視せず、早めに対処することが将来の病気リスクを減らす鍵となります。
口の健康は全身の健康へもつながっています。
歯周病対策を見直すことは、関節リウマチをはじめとする全身疾患との向き合い方を見直すことにもつながります。
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