見えないところに潜む“歯肉縁下歯石”とは?なぜつくのか、放置してはいけない理由|アピタ知立ファミリー歯科・矯正歯科|知立市長篠町の歯医者

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見えないところに潜む“歯肉縁下歯石”とは?なぜつくのか、放置してはいけない理由


こんにちは✨
アピタ知立ファミリー歯科です🦷🪥
今回は患者様から聞かれることの多い「歯石」についてお話します✨

「歯石」と聞くと、歯の表面に白っぽくついている汚れをイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、歯石には、歯ぐきより上につく“歯肉縁上歯石だけでなく、歯ぐきの中、歯周ポケットの奥に隠れてつく“歯肉縁下歯石(えんか歯石)”があります。

歯肉縁下歯石は、見た目ではわかりにくいことが多く、自分では気づきにくいのが特徴です。ですが、歯周病の進行に大きく関わるため、歯科医院ではとても重要視される存在です。
今回は、歯肉縁下歯石はどうしてつくのか、ついていると何が問題なのかについてわかりやすくご紹介します。

💫歯肉縁下歯石とは?

歯石は、歯の表面についたプラーク(歯垢)が唾液や体液の成分によって石のように硬くなったものです。
その中でも、歯ぐきの上に見える部分につく歯石を「歯肉縁上歯石」、歯ぐきの中の歯周ポケット内につく歯石を「歯肉縁下歯石」といいます。

歯肉縁下歯石は歯ぐきの中に隠れているため、鏡で見てもわからないことが多く、触っても気づきにくいことがあります。色は黒っぽいことが多く、歯の根の表面に強く付着しているのが特徴です。

💫どうして歯肉縁下歯石がつくの?

歯肉縁下歯石がつく大きなきっかけは、歯周ポケットの中にプラークがたまることです。

歯と歯ぐきの境目にプラークがたまると、歯ぐきに炎症が起こり、赤みや腫れ、出血が出やすくなります。炎症が続くと、歯と歯ぐきの間の溝が深くなり、歯周ポケットができていきます。すると、そのポケットの中にさらにプラークが入り込みやすくなり、普段の歯みがきでは届きにくくなってしまいます。日本歯周病学会でも、歯周病の予防と治療ではプラークとその石灰化物である歯石の除去が重要であり、特に歯周ポケットの中の汚れはセルフケアだけでは取り切れないとされています。  

このポケット内のプラークが長く残ることで、体液中のミネラル成分と結びつき、少しずつ硬くなって歯石になります。これが歯肉縁下歯石です。
つまり、歯肉縁下歯石は突然できるものではなく、歯周ポケットの中に残ったプラークが硬くなった結果としてできてくるのです。

💫歯肉縁下歯石がつきやすくなる原因

歯肉縁下歯石がつきやすくなる背景には、いくつかの原因があります。

1.磨き残しがある

毎日歯みがきをしていても、歯と歯の間、歯並びが重なっている部分、奥歯の奥などは磨き残しが出やすい場所です。こうした部分にプラークが残ると、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。

2.歯周ポケットが深くなっている

歯ぐきに炎症があると、歯と歯ぐきの隙間が深くなり、歯ブラシの毛先が届きにくくなります。するとポケットの中に細菌が残りやすくなり、歯石形成につながります。

3.歯並びや被せ物の形の影響

歯が重なっていたり、被せ物や詰め物の境目に段差があると、汚れがたまりやすくなります。そこにプラークが停滞すると、歯石の原因になります。

4.セルフケアだけでは落としきれない

歯肉縁下歯石は、歯ぐきの中にできるため、ご自宅の歯ブラシだけでは取り除くことができません。一度ついてしまうと、歯科医院で専用の器具を使って除去する必要があります。日本歯周病学会でも、歯石の除去は歯周病治療の基本であり、歯肉の中の歯石は歯科医師・歯科衛生士による処置が必要とされています。  

💫歯肉縁下歯石がついていると、どうしてダメなの?

歯肉縁下歯石が問題なのは、ただ“石のような汚れがついている”からではありません。歯周病を悪化させる大きな足場になるからです。

1.細菌がさらに付着しやすくなる

歯石の表面はざらざらしているため、そこにプラークや細菌がさらに付きやすくなります。つまり、歯石があることで細菌がとどまりやすい環境ができ、炎症が続きやすくなるのです。

2.歯ぐきの炎症がなかなか治らない

歯肉縁下歯石のまわりには細菌が多く存在し、歯ぐきに刺激を与え続けます。その結果、歯ぐきの腫れや出血が続きやすくなります。歯周病学会でも、ポケットの中に歯石が残ったままだと細菌が繁殖し、歯ぐきが再び腫れてくることがあると説明されています。  

3.歯周ポケットがさらに深くなる

炎症が続くと、歯と歯ぐきの間の溝はさらに深くなっていきます。ポケットが深くなるほど自分で汚れを落としにくくなり、また細菌がたまりやすくなる…という悪循環に入ってしまいます。歯周病は、プラークが歯ぐきの中へ侵入し、炎症が広がることで歯周ポケットが深くなり、やがて歯を支える骨にまで影響していく病気です。  

4.歯を支える骨が減る原因になる

歯周病が進行すると、歯ぐきだけでなく、**歯を支えている骨(歯槽骨)**にも炎症の影響が及びます。骨が少しずつ溶けていくと、歯は支えを失い、グラつきやすくなります。進行した場合には、最終的に抜歯が必要になることもあります。  

5.自覚症状が少ないまま進みやすい

歯周病の怖いところは、初期にはあまり痛みが出ないことです。歯肉縁下歯石がついていても、最初は「たまに歯みがきで血が出る」「少し腫れている気がする」程度で、気づかないまま進んでしまうことがあります。症状がはっきり出る頃には、歯周病がかなり進行していることも少なくありません。  

💫歯肉縁下歯石を防ぐために大切なこと

歯肉縁下歯石を完全にご自身で取ることはできませんが、“つきにくい状態をつくる”ことはできます。

  • 毎日の歯みがきを丁寧に行う
  • 歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシも使う
  • 出血や腫れを放置しない
  • 定期的に歯科医院で歯周ポケットのチェックやクリーニングを受ける

特に、歯ぐきからの出血は「強く磨きすぎたから」ではなく、炎症のサインであることも多いです。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で確認することが大切です。

まとめ

歯肉縁下歯石は、歯周ポケットの中にたまったプラークが硬くなってできる歯石です。見えない場所につくため気づきにくいですが、細菌がたまりやすい足場となり、歯ぐきの炎症を長引かせたり、歯周ポケットを深くしたり、歯を支える骨にまで悪影響を与えることがあります。

歯周病は、初期には自覚症状が少ないことも多い病気です。だからこそ、痛みがなくても定期的に歯ぐきの状態をチェックし、必要に応じて歯石除去を行うことが大切です。

「歯ぐきから血が出る」「最近歯ぐきが腫れやすい」「クリーニングをしばらく受けていない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
目に見えない歯肉縁下歯石までしっかり確認し、お口の健康を守るお手伝いをいたします。